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364日働いてみた話

執筆者の写真: movefreeonlinemovefreeonline

更新日:2022年6月22日

27,8歳の頃、だからもう10年以上前の事。

当時KAT-TUNに所属していた亀梨くんのインタビューをふとしたキッカケで読んだ。彼は驚いた事にそのインタビューの中で「昨年のお休みは、半日休みが2回あっただけ」と語っていた。

マジか…。 自分よりも若くてイケてて売れてる人がそれだけ働いているのに…この俺は…なんてしょーもないオッサンなんだ…だらしねぇ…

とショックを受けた結果、バカなのか影響されやすいのか、それともその両方なのか分からないが、ひたすら仕事を受けまくって何日休まず働けるのかチャレンジした事があった。

その結果、一年で364日働いた。日数だけなら、なんとか亀梨くんに並べたわけだ。

花田学園のアスレティックトレーナー学科と早稲田の修士をダブルスクールしていた年の事なので、相当過密な1年だったと思う。思う、というのは、その時は忙しいと思うヒマさえなかったし、そのせいなのか当時の記憶がほとんどない。

学校、仕事、学校、仕事。ひたすらこの2ボタンが連打され続けた事は確かだ。

よく忙しい忙しいと、忙しいアピールをする人がいるけれど、本当に忙しいと忙しいのかなんなのか自分でも理解できなくなるし、周りに忙しいアピールをする時間も気力もなくなり、そしてついでに細かい日々に関して記憶をする事もなくなるみたいだ。

心を亡くすと書いて忙しい、これは事実なんですね…。もしくは頭が没すると書いて没頭。日本語ってすごいなぁ。または心が亡くなり殺される、と書いて忙殺。恐ろしい。これはやりたくない事で時間を埋め尽くされた時に使う言葉だから、僕の場合は「没頭」という事にしておきたい。

忙しいと時間には限りがある事を実感できる。時間に限りがある事を知ると、ムダな事や本質的ではないものを削ぎ落とす必要に迫られる。そういう日が毎日のように続くと、それは習慣になっていく。

原因と結果を結ぶ本質的な因果関係と、それを解消する最も効率の良い手段を考える事。それはトレーナーの仕事の本質でもある。時間に対して効果を最大化するためには、本質を理解していく必要がある。

僕は364日働かないと、この当たり前の事が理解出来なかった。逆に言うと、これが理解できていなかったからこそ364連勤しなければいけなくなったのかも知れない。

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