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執筆者の写真movefreeonline

誰かが作ってくれた看板が取れた時、自分が始まる

僕はプロチームにいた時でも、そのチームの名前で自己紹介をした事がない。

並行していくつかのチームと契約して活動しているからでもあるし、そもそも僕の場合は業務委託契約なので、契約チームが自分を表すものではないからだ。


有名なチーム、強いチームのトレーナーやSCになる事はキャリアの上で大切だけれど、それはそうした看板を作ってくれた誰かがいて成立することだ。


大企業のサラリーマンが独立して、初めて「大企業」の看板の効果を実感するというのはよく聞く話だが、誰かが作ってくれた看板に隠れて寄りかかって生きるのは実はものすごくリスキーな生き方だ。給料をくれて社会的地位を保障してくれる誰かに依存して生きていくという事は、生殺与奪の権を奪われているのと同じだ。


有名なチーム、強いチームのトレーナーやSCであろうと必ずしもハイレベルな技能者という訳でもない事が多い。でもそういうポジションに慣れるうちに、自分がハイレベルな人材であるかのように錯覚していってしまう事は多々ある。


そういう人材から看板が外れてしまったら、どうなるか。過去から得たプライドを捨てきれないまま、実際は非常に苦しい生活をしている同年代や上の年代の人たちをたくさん知っている。


だから思う。

どんなに小さくて風が吹けば飛ぶような看板でも、自分の看板を掲げた方が良い。常に社会の強風に晒されて、独立自尊の生き方を貫くマインドを持った方が良い。


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