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執筆者の写真movefreeonline

学生気分という病

僕は大学卒業後3年くらい経ってから花田学園に通ったので、午後は基本仕事をひたすらしていた。1回目の結婚が早かったので、とにかく働かないとマズイのもあってパーソナルトレーニングの本数を増やすとか、スポーツ現場を増やすとか、何でも良いから今できる事をしないと生活できないので大変だった。


そのお陰で授業は寝ていた。その頃はゴールドジムにいたのでウェイトもしまくって疲れ過ぎて起きてられない。本末転倒の具現化である。


何回か疲労のあまり授業中に金縛りにあって休み時間に立ち上がれなかったのは今となっては良い思い出だ。座って寝た姿勢でも金縛りになるのは結構斬新なスタイルだと思う。


まあそれは良いとして、よく思うんだけれど、大学からそのままこうした専門学校にストレートで行く人というのは自分が接してきた経験からすると学生気分が抜けない人が多い。


バイト程度しか仕事してないとか、むしろ仕事自体していないとか、ずっと親元で生活しているとか、「大学の延長」の気持ちのままというか、学生そのものになってしまっている人がクラスにも結構いた。


当時は羨ましいな〜と思ったものだけれど、今思えば大学を出てから3年間も学生マインドを延長するのは人生において結構リスキーだし、そういう人達は結構な確率で「就職したけど思っていたのと違った」とか、「やりたい事ができない」とか、「鍼灸整骨院に未来はない」とか言って速攻で辞めてしまっていたように感じる。


高卒で来た同期の子達の方がキャッキャしていた割には現実的で、鍼灸院とかに就職して何年か経つと開業していたり社会で活躍していたりした。


まあ、そうなるよなそれは。


大学って基本的にモラトリアムで、現実逃避的な場所で4年過ごしてさらにそこから3年も遊んでいたら、現実社会に適応するキャパシティはなくなってしまう。卒業する頃には20代半ば、普通の社会人なら仕事にもある程度慣れてきた頃だ。


大学院も同じようなものだけれど、研究室自体が日本社会が凝縮されたようなヤバいコミュニティだったりして、教授にこき使われてそこそこ日本的社会性が身についたりするのでそういう点ではまだ良いのかな?(正しい社会性かは不明)。


個人的に親しくしてもらっていたアークレイの社長(当時)の土井さんが言っていたが、「社会人の基礎骨格は26歳くらいでほぼ完成する。そっからは仕事への向き合い方はあんまり変わらない。」らしい。たくさんの社員を抱えている会社のトップがそう言うんだから、まあそうなのかも知れない。


僕は社会人になってからかなり長い期間学生もしてきたが、父親から「お前、良い歳して学割とか使うのはやめとけよ。学生じゃなくて社会人、そもそも個人事業主は社長だろ。」と花田学園に入学する時に言われたのを覚えている。26歳の時の事だ。


なかなか良いアドバイスだったと思う。自己認識、自己定義は本当に大切なのだ。








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