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執筆者の写真movefreeonline

動物の真似しても仕方ないよ、という話

僕は動物解剖も結構勉強してきたんだけれど、良く言われるのが「動物の動きの真似するの良いんですよね、あれ?」みたいな話。


はっきり言って、全く意味ないです。


同じように発達の話をしていると「赤ちゃんの動きは自然で真似すると良いんですよね?」というのもある。


これもはっきり言って全く意味ない。赤ちゃんと成人は、構造が違う。違い過ぎて他の生物くらい差異がある。


構造が根本的に違う生物の運動を真似する事はできないし、そんな事をして何の意味があるのか僕には理解できない。


比較解剖学を勉強する意味は、他の生物と比較してしか理解できないヒトらしさを知る事にある。


だからむしろ、ヒトはヒトの動きを追究する必要がある。


チーターの真似とか、できないよ。そもそもチーター鎖骨ないし、胸郭めっちゃ細いから。四つ足で短距離を駆け抜ける事に特化してる。構造的に真似とかできないし、する必要も全くない。


自然な動きをしたくて逆に不自然な動きを身につけるなんて、本末転倒を超えて理不尽な域に到達している。


何年かサイクルで「動物モノマネシリーズ」や「赤ちゃんモノマネシリーズ」の流行が訪れるが、本質を見ればそれがいかに浅はかなものか分かると思う。


もっとヒトの事を知って、ヒトの動きを追究しようよ、といつも思う。



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