top of page

エビデンスは大切なのか

「エビデンス」は、言うまでもなく重要だ。


僕も一応、博士課程まで行った人間なので、科学とは何かはかじっているつもりだ。


エビデンスは重要。これは否定のしようが無い。しかし、エビデンスがないからと言ってそれが真実ではない、という訳ではないのは理解しておくべきだ。


例えば一蘭で友達とラーメンを食ったとして、私が「やっぱ一蘭はうまいわー」と言ったとする。


そこで友達が「いやぁ君、一蘭のラーメンが美味いというエビデンスは発表されてないよ。そういう先行研究があるのかな?ないよね。だから、その意見は間違っているね。」とか言ったら、どうする?まあ、二度と一緒に飯は食わないだろうし、なんなら殴りたい。


エビデンスとはその程度のもので、実際に目の前で明らかに発生している現象や、個体内で確信を持って感じられているなんらかの現象に対して、エビデンスの有無を論じる事など、実際は無意味なのだ。


一見変なトレーニングをやっているトレーナーを、あるアスリートが信奉していたとしても、それを第三者が「あいつはエビデンスもない変なトレーニングをやっている。俺のエビデンスベースのトレーニングこそ正しい」とか言って糾弾する事など、お門違いも甚だしい。


「一蘭のラーメンなどエビデンスがないから不味い。俺が作ったマルちゃん正麺の方がエビデンスベースで作られていて美味い。」とか言っているようなものだ。


エビデンスは研究においては大切だが、実際のトレーニング、そして生活、ビジネスやサービスにおいては「発生している現象」こそ大切にしなければ、全く相手にされない。


一蘭より俺が作るマルちゃん正麺の方が美味いと言っても、誰も信じまい。


エビデンスがあるものだけが真実だ、などという思考は、全く科学を理解していない者の思考なのである。


まあ、マルちゃん正麺も美味しいんだけどね。



最新記事

すべて表示

頑張れ

セミナービジネスをやっているトレーナーさんのほとんどが、ちゃんとトレーニングをしている訳でも、身体の扱いが上手い訳でも、臨床を突き詰めている訳でも、スポーツ現場で日々悪戦苦闘している訳でも、研究の大変さを日々感じている訳でも、パーソナルトレーニングを月300本やっている訳でも、新しい知見を創造している訳でもないんです。 知識の盗用・剽窃をして安易にお金を稼ぐ方法を知って、甘い汁を吸っているだけの人

違うヒト達

もう20年もトレーナーという仕事をしていると、知り合いも同じ業界の人ばかりになってしまう。 でも、プライベートで同じ業界の人ばかりと関わっていると視野が狭くなってきてしまう部分がある。 なので、プライベートでは動物とか、空間デザインとか、建築とか、服飾とか、カメラマンとか、心理職とか、格闘家とか、植物の専門家とか、「トレーナー」という仕事とは直接関係ない人達と交流するようにしている。敢えてそうして

狂気であれ-吉田松陰の言葉-

世の中にいろいろな仕事がある中で、トレーナーという仕事を選択する人というのはどこか常識に縛られないと言うか、ある意味では社会に適応的ではないと言うか、まあ簡単に言えば少しはまともじゃない所があると思う。 トレーナーの仕事を全うして社会的に成功して人生を終えたとか、幸福な一生を送ったという人は、ほとんどまだこの世にいない。 あと10年したらそういう人が現れてくるだろうけれど、今はキャリアパスやロール

Opmerkingen


bottom of page