「治療家」とか名乗る事自体結構ヤバいよ、という話
更新日:6月22日
ケガをした人の社会復帰にちゃんと向き合ってきた人なら分かると思うが、「治療家」とか名乗るのはヤバいよね、と言う話。
障害/傷害のいずれにせよ、運動が破綻する、もしくは破綻した結果としてそれが発生する。
なので、セラピストにとって傷害部位の治癒だの治療だのというのは仕事のほんの一部で、ほとんどが運動再学習、それが仕事の本分になる。
局所の治療が大切だと言うならUS、マイクロカレント、ハイボルだのたくさんある(嘘臭い物療もたくさんあるけど)。
変な手技や訳の分からんキネシオテープや円皮鍼をやるより、物理的に適切な処置を行った方がよほどマシ。
なんなんだろうね?ケガの後の網目みたいなキネシオとか。急性損傷箇所にインストゥルメントをゴリゴリ当てるとかね。あーいうの本当にヤバいよね。それよりまず圧迫しろや、お前の手技より超音波だ、と。
とりあえず鉄でコスる、とりあえず鍼を打つ、とりあえずゴムバンドで巻く、とりあえずカッピング…炎症反応がバンバン出てるとこでもお構いなしとか、本当にどうかしてると思う。
その機序、分かってる?と問いたいし、組織の治癒過程とか勉強しようね、と思う。
そもそも本当に大切なのは、傷害に至る原因分析だし、それに基づく運動再学習にある。
治療機序も理解してない、治癒過程も知らん、運動学習も理解してない。そんなのがウヨウヨしている。それが徒手療法界、治療家界だと思われてしまっても仕方ない現状。
「治療」という極々一部分に拗らせて専門家を名乗る事自体、大切な事を理解してない感を感じてしまう。
そんなのばかりだから差別化しやすいとも言えるんだけどね。